こんにちは、どらねこです。
インデックス投資を行なっていると、
「アセットアロケーション」という単語をよく見ますよね?
見たことあるけど、詳しくは怪しい。
今回は、そのような投資初心者の方に向けて「アセットアロケーションとは?意味や決め方は?」について紹介していきます。
この記事をお読みいただくことで、以下のようなことが分かります。
- アセットアロケーションの意味と考え方について
- 資料や実例をもとに、利回りとリスクを検証
- アセットアロケーションを決める上で便利な、無料ツールを紹介
アセットアロケーションは、インデックス投資を行う上で大切な投資戦略の1つです。
何となく投資を始めて苦い思いをしないように知っておきましょう!
それでは、いきます〜!
もくじ
アセットアロケーションとは
アセットアロケーションとは、日本語にすると資産配分という意味です。
資産には、現金や株式・債券など色々な種類があります。
これらの資産クラスに投資をする際は、1種類に偏ってしまうと変動による影響を受けやすくリスクを高めることになります。
そこで異なる資産クラスを組み合わせることで、運用リスクを抑えるように工夫していきます。
その際、「資産=アセット」の「配分=アロケーション」を決めることを
アセットアロケーションといいます。
図で表すと、このような感じになります。↓↓
資産(アセット)の種類
具体的な資産クラスの種類をまとめると、以下のようになります。↓↓
- 現金
- 国内株式
- 国内債券
- 外国株式
- 外国債券
- 不動産(REIT)
- 金・プラチナなど(コモディティ)
ざっとまとめると、このようになっています。
外国株式については、その内訳として
先進国株式、新興国株式、米国株式に分類されたりもしています。
また、不動産(REIT)についても、
国内REIT、海外REITに分類されます。
そして、これらの資産クラスごとに期待される利回りとリスクが異なっています。
それぞれの資産クラスごとの利回りとリスクについては、こちらの図をご覧ください。
※こちらの図は、「my INDEX」というサイトより引用しています。
引用元サイトは、こちらです。
ちゃっかり、私のアセットアロケーションも載ってしまっていますが、、、笑
細かい数値はこちらです。↓↓
※こちらの図も、「my INDEX」というサイトより引用しています。
引用元サイトは、こちらです。
いかがでしょうか?
資産クラスごとの利回りやリスクって、だいぶ違いますよね?
あらためて、1種類の資産クラスのみで投資を行なってしまうと変動リスクを受けやすいということが、分かると思います。
そこで、アセットアロケーションの考え方に基づいて、異なる資産クラスの配分を決め運用することで、投資における利回りとリスクをある程度コントロールしていけるようになります。
アセットアロケーションとポートフォリオの違いとは
「アセットアロケーションとは資産配分を決めること」ということについては、お分かりいただけたと思いますが、アセットアロケーションと似た図やイメージに、ポートフォリオという用語があります。
お恥ずかしながら、私も最初はアセットアロケーションとポートフォリオは「言い方の違いで意味は同じだろう」と誤って認識していました。
しかしながら、実際にはアセットアロケーションとポートフォリオの意味は異なります。
具体的な違いとしては、アセットアロケーションは資産クラスの配分、ポートフォリオは、アセットアロケーションで決めた資産配分をもとにした具体的な銘柄の内訳なります。
例えば、こちらの図のようになります。↓↓
そのため、インデックス投資を始める手順としては
- アセットアロケーションを決める
- 具体的な銘柄を選定し、ポートフォリオを作成
- 運用スタート&積み立ての継続
- 定期的なアセットアロケーションのチェック&修正
というような流れになります。
大事なのね、、、
アセットアロケーションで、リスク許容度がほぼ決まる
アセットアロケーションとポートフォリオの違いが分かると、以下のことが分かります。
- アセットアロケーションで、利回りとリスクがほぼ決まる。
- ポートフォリオに組み込む銘柄には、大きな差はない。
どういうことか、解説します。
インデックス投資では、期待できる利回りや想定されるリスクというのは銘柄ごとではなく、資産クラスごとに大まかに決まっています。
仮に国内株式のインデックス銘柄を購入するとした場合、どの会社の商品であっても投資対象となる指数は「日経平均株価」といったようにほとんど同じになります。
そのため、商品ごとに微妙な差はあるものの、購入する際に大きな違いとしては、取扱会社の違い、購入手数料や管理費用などの違いなどの部分になります。
ということは、「アセットアロケーションを決めた段階で、ポートフォリオの利回りとリスクはほぼ決まる」ということになりますよね?
インデックス投資において、アセットアロケーションが重要であると言われているのはこのためです。
やべ〜〜
アセットアロケーションの決め方とは
さて、アセットアロケーションの意味が分かったところで、ここからは具体的に、アセットアロケーションの決め方について実例をもとに見ていきたいと思います。
自分にあった配分を見つけるのにゃ!
【実例公開】どらねこのアセットアロケーション
それでは、まずは私のアセットアロケーションとポートフォリオを公開して参考にしてみましょう。
こちらの資料は「my INDEX」というサイトにアカウント登録をすると、どなたでも無料で作成することができます。
まずは、私のアセットアロケーションはこちらです。↓↓
※こちらの画像は、「my INDEX」より引用しています。
引用元サイトは、こちらです。
私の場合は、利回りは6.8%、リスクは15.2%という感じです。
利回りとリスクの数値の隣にあるシャープレシオとは、投資の運用効率を図る指標です。
この数値が高ければ高いほど、効率良く運用ができていることを意味します。
一般的には、シャープレシオの数値が、1.0を超えていれば優秀であると評価されます。
その点から、私のポートフォリオを見てみると、、、
イマイチ。ですね、、、笑
そして、ポートフォリオの内訳はこちらです。
いかがでしょうか?
私の場合は、多少リスクが上がっても、その分のリターンを得ようと思い、国内外問わず株式系の資産の比率を多めに調整しています。
また、海外株式については先進国と新興国の株式とは別に、米国株式のみのインデックス銘柄をポートフォリオに組み込んでいます。
師匠のいう通りですね。
私自身も、ポートフォリオのリスクが高すぎるので、この記事を良い機会として自分のアセットアロケーションを見直してみる必要がありそうですね。
【実践】アセットアロケーションを試算する
それでは、実際に自分自身のアセットアロケーションを試算してみましょう。
これについては、「実際に銘柄を購入して投資家デビューして下さい。」という訳ではなく、便利な無料ツールを使用して試算する方法を簡単に紹介します。
最初にお伝えしておくと、、、
これ、意外とハマります。笑
試算してみるのは、とても楽しいです。
ここでは、2つのツールを紹介します。
というのも、私が使用している「my index」というサイトのツールは、無料ではあるもののアカウント登録をしないと利用できないのです。
そこで、「登録は面倒だな〜」という方のために、イーノ・ジュンイチさんという方が運営されている「投資信託のガイド|ファンドの海」というサイトで公開されているツールも紹介します。
便利ツール ①「投資信託のガイド|ファンドの海」
まず始めに紹介するのは、イーノ・ジュンイチさんという方が運営されている「投資信託のガイド|ファンドの海」というサイトで公開されている、アセットアロケーションの無料の試算ツールです。
主な手順は、下記の通りです。↓↓
- サイトに飛ぶ。→URLはこちら
- 入力項目に金額を記入する
- 算出された数値を確認する
- 数値を再入力して様々なパターンを比較検証する
といった流れになります。
実際の入力欄などをは、下記のようになります。↓↓
※画像は、「投資信託のガイド|ファンドの海」より引用。
引用サイトは、こちらです。
また、その他にも長期投資の運用シュミレーションやアセットアロケーション分析などのデータも確認することができます。
※画像は、「投資信託のガイド|ファンドの海」より引用。
※画像は、「投資信託のガイド|ファンドの海」より引用。
こんな感じのデータを見ることができます。
こちらのツールは、アカウント登録などをする必要がなく、気軽に無料で使用できるので非常に使いやすいです。
また、投資に役立つ情報が多く記載されているので、アセットアロケーションの試算のみでなく、投資の知識を学ぶこともできます。
デメリットとしては、入力可能な資産クラス項目が少ないといったところでしょうか、、、、
といっても、無料ツールでここまで利用できるのは、非常に嬉しいですね!
便利ツール ②「my INDEX」
次に紹介するのは、「my INDEX」というサイトで公開されている無料の試算ツールです。
こちらでは、アカウント登録が完了しているものして手順を説明していきます。
主な手順は、下記の通りです。↓↓
- 資産配分ツール欄から、必要な数値を入力する
- 算出された数値やグラフを確認する
- 数値を再入力して比較検証する
- 他の方のデータと自分を比較する
- 必要であればデータを保存する
といった流れになります。
詳しくは、こちらのようになります。↓↓
※こちらの画像は、「my INDEX」より引用しています。
数値入力後は、自動でアセットアロケーションのグラフが作成され、利回りとリスク、シャープレシオなどの数値が算出されます。↓↓
※こちらの画像は、「my INDEX」より引用しています。
先程の、私のやつと同じようなグラフが作成されます。
さらに、作成したアセットアロケーションの利回りやリスク、シャープレシオとその他の資産クラスとの比較などさまざまなデータを検証することができます。
※こちらの画像は、「my INDEX」より引用しています。
「my INDEX」は、最初のみアカウント登録が必要なため面倒ですが
- 入力できる資産クラスが細かく細分化されていること
- 作成後のデータを保存できること
- 他の方のポートフォリオと比較できること
などなど、様々な分析ができるのは大きなメリットです。
「登録はめんどいな~」という方にとっては、アカウント登録が必要ということが、デメリットになります。
アセットアロケーションは定期的に確認して修正する
ここまで、「アセットアロケーションを決めた上で、インデックス投資を行うことで、利回りやリスクの管理がしやすくなる」ということについて実例を出しつつ見てきました。
ここで説明する内容は、実際にアセットアロケーションを決めてインデックス投資を運用している方向けになります。
その内容とは、「アセットアロケーションは、半年や1年ごとなど定期的に見直すことがおすすめ」ということです。
なぜなら、実際にインデックス投資を行っていると、市場の変動により銘柄別に値動きが異なります。
そのため、運用開始時に決めたアセットアロケーションは、時間の経過とともに少しずつその比率が変化していきます。
短期間で大きく変わってしまうということは少ないと思いますが、放置していると気付いた時には「想定していた状況とは異なる状態」に陥ってしまうことはあります。
それを防ぐために、定期的に自分自身のアセットアロケーション見直しを行い、必要であれば調整(=リバランス)していくことで、中長期的に安定した運用が実現しやすくなります。
まとめ
今回は、「アセットアロケーションとはどのようなものか?」について意味と実際の決め方について見てきました。
インデックス投資をしていく上で「アセットアロケーションを決める」ということは、ポートフォリオの利回りとリスクを把握して管理するために非常に重要であり、中長期的に安定して成果を出していくためには知っておいた方が良い重要なことだと思います。
ぜひ、しっかりと理解して自分自身の投資に活かしていきましょう!
私も「見直し&修正」をしなくては~~
最後までお読み頂き、ありがとうございました!